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小林よしのり
2018.4.24 11:15日々の出来事

麻生大臣を見直した


麻生大臣は質悪の世論に負けずによく踏ん張っている。

安倍政権を一刻も早く倒したいわしでも、麻生大臣には

同情する。

「週刊誌の報道だけで」という言い分は正しい。

「週刊誌の報道だけで」官僚トップを処分するのは理解

できない。

 

なにしろ被害者がいるとマスコミは断定しているのだが、

わしは見たことがないのだ。

 

これはエセ保守が「皇室に入る男系男子がいる」と主張

して、「それは誰だ?」「名乗り出よ」と言っても、絶対

名乗り出ない現象にそっくりだ。

わしはこのような当事者が現れない主張を「いるいる詐欺」

と呼んでいる。

 

デーブスペクターが言っているが、欧米ではセクハラを

訴える被害者は名乗り出るのが「Me too」運動らしい。

そりゃそうだろうな。

隠れていては「Me too」にならないからな。

 

被害者の存在が不明のままで、特定の男を加害者認定して、

罰を与えるなんて、あり得ない話だ。

 

伊藤詩織さんを見よ!

セクハラどころかレイプの被害者として名乗り出て、

戦っている!

だからわしは伊藤さんの主張を全面的に信じるのだ。

 

名乗り出たら偏見に晒されるなどと、報道機関が被害者を

隠していること自体が、本当にこのセクハラ問題の本質を

明らかにされては困るからだと、わしは疑っている。

 

しかし野党の議員たちは最悪だ。

Me too」運動のマネしてはしゃいでいるが、これでまた

野党の「反対のための反対」体質が露呈されてしまって、

与党の支持率を押し上げてしまうだろう。

若者たちが、あんな幼稚な連中には政権を任せられない

と思ってしまうのはやむを得ない。

 

「森友・加計問題」や「公文書隠し」や「文民統制」の

問題で、与党を追及しておけば良かったのだ。

セクハラ問題は質が悪い。

特に一般的な会社のセクハラではなくて、ジャーナリズム

の取材方法の問題だから最悪だ。

野党って本当にダメだわ!

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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